ヘリコバクター・ピロリ感染症について
ピロリ菌の感染率は生活をする衛生状態(特に水)から影響を受け、日本人の60歳以上においては、その8割以上の方が感染しているといわれています。清潔な衛生環境が整っている状態でも、稀ながらピロリ菌感染者の唾液を介した感染があると推測されていますが、ピロリ菌感染の殆どは、免疫機能の働きが不十分な幼少時期に成立するといわれています。
ピロリ菌の持続的な感染は、慢性胃炎や胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因となり、胃がんや胃リンパ腫(MALTリンパ腫)などの腫瘍発生とも深く関わっていることが明らかとなっています。
ピロリ菌は胃のみでなく、特発性血小板減少性紫斑病、鉄欠乏性貧血、蕁麻疹など、胃以外の疾患との関連も疑われています。これらの病気の発症や再発を抑制する方法のひとつとしてピロリ菌の除菌があります。
当院ではヘリコバクター・ピロリ感染症認定医が、感染診断から除菌治療まで行います。1次除菌治療、1次除菌で除菌できなかった患者さんに対する2次除菌治療は保険診療で行えますので、ご気軽にご相談下さい.
ヘリコバクター・ピロリ除菌専門外来
ヘリコバクター・ピロリ検査・除菌治療において保険診療が可能であるのは2次除菌までです。したがって、2次除菌まで失敗し、3次除菌以降を希望される患者さん、ペニシリンアレルギーのある患者さんを対象としたピロリ菌診療は保険外診療(自由診療)となります。
予約制ですので、受診希望の方は月曜から木曜日の午後2時から5時の間にご予約をお願い致します。
〈注意事項〉
ヘリコバクター・ピロリ除菌専門外来と通常の保険診療は規則により同日に行う事ができません。